「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」小学校周辺の地雷除去が終了しました

カンボジアで地雷を除去するのに必要な金額は1㎡あたり約100円。

ピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MACは、地雷除去のための街頭募金「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」を全国で行っています。

みなさまからいただいた募金により、カンボジア・プレアヴィヘア州のスナハイ村で2019年8月1日から2020年1月31日まで地雷除去がおこなわれ、318,404㎡が安全な土地に生まれ変わりました。

地雷が残っていても村人にとっては「希望の村」

カンボジア北部、タイ国境付近のプレアヴィヘア州に位置するスナハイ村は、カンボジア内戦中の1986年から1989年まで軍事基地となり、戦闘が行なわれたため、今も多くの地雷や不発弾が残っています。

その後は、ジャングルとなっていたこの土地に、農地を持たず貧しい生活をしていた人々が全国各地から集まり、2005年にスナハイ村が誕生しました。

人々が移住した後に、村の多くの土地が地雷原だと判明しました。それでも、村人は「ここは私たちにとって希望の村です」と言いました。

スナハイ村は地雷が埋まっていようとも、ようやく手に入れた自分たちの土地です。ここで農業をすることで、家族が生活できるようになりました。

P-MACは、人々が安全に暮らし農地を耕せるように、2010年以降、スナハイ村の地雷除去を進めてきました。

小学校の隣にひろがる地雷原

P-MACが地雷除去と建設を支援し、2016年に完成した「ピースボート・スナハイ小学校」には226人の子どもたちが通っています。

それ以前は、村にあるお寺の敷地に建てた小さな教室しかなく、授業を受けられる子どもは限られていました。

今では多くの子どもたちが安全に学校で学び、地雷の心配なく広い校庭で遊んでいます。

しかし、スナハイ村には今も地雷が残されています。小学校に隣接する土地も多くが地雷原のままでした。

数年前までは、地雷原と知らずに子どもたちが歩いたり、村人が農作物を植えたりもしていました。

学校でも、地雷原に入らないように先生たちが注意喚起をしていましたが、子どもたちが入り込む可能性も高く、地雷除去が心待ちにされていました。

2019年8月から2020年1月にかけて、この小学校周辺の地雷除去がおこなわれ、安全な土地に生まれかわりました。

地雷除去終了報告

P-MACは、地雷除去団体「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」に地雷除去のための資金を送り、CMACによりスナハイ村の地雷除去が終了しました。

場所:カンボジア プレアヴィヘア州スナハイ村(Sna Pha Ek Village, Srayong Commune, Kulen District, Preah Vihear Province, Cambodia)
地雷除去期間:2019年8月1日~2020年1月31日
実施機関:CMAC第6部隊第7技術調査および除去チーム
地雷除去費用:3,223,136円(29,989.92米ドル)
地雷除去結果:  
・除去面積  318,404㎡
・対人地雷  23個
・不発弾   28個

さらなる地雷除去にご協力ください

P-MACは、今回の支援を含めるとスナハイ村で667,230㎡(2010~2020年)、カンボジア全土では2,015,337㎡(2001年~2020年)の土地の地雷除去を支援しました。

今後もスナハイ村周辺で地雷除去を続けていきます。少しでも早く地雷がなくなるように、募金にご協力をお願いいたします。

くわしくは、以下のリンクをご覧ください。

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