ウクライナで、国際条約で禁止されているクラスター爆弾が使われました

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2月24日以降のロシア軍によるウクライナへの侵攻によって多くの人々が犠牲となっています。攻撃によって死傷した人々、家を失った人々、そして戦火を逃れるために着の身着のままで避難を強いられる人々の数は増える一方です。

ピースボートは、ロシアによるウクライナ侵攻を強く非難し、平和的解決を求めます。

また、ウクライナではクラスター爆弾が使われました。

ピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MACは、地雷と同様に市民に対して大きな被害をもたらすクラスター爆弾の廃絶も訴えてきました。国際的に禁止されたクラスター爆弾の使用は許されることではありません。

ウクライナにおけるクラスター爆弾の使用停止を求めます

ロシア軍によるウクライナでのクラスター爆弾の使用が疑われています。ピースボートは長年、甚大な被害を生むクラスター爆弾の廃絶を訴えてきました。国際条約で禁止されているクラスター爆弾の使用を非難し、一刻も早い使用停止を求めます。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチは調査の結果、ロシア軍がクラスター爆弾を使用したと指摘しています。また英国の調査報道機関「ベリングキャット」は、SNS上の写真などを分析することで、病院や学校がある地域でクラスター爆弾が使われた可能性を指摘しています。

クラスター爆弾は、ひとつの容器(親爆弾)の中に数個から何百個もの子爆弾が入った爆弾です。発射されると空中で破裂し、子爆弾が広い範囲にばらまかれ爆発します。

その結果、たとえ軍事施設を狙ったとしてもその周辺の戦争とは関係ない一般市民にまで大きな被害をもたらす無差別攻撃兵器です。また、子爆弾は不発弾として残る確率が高く、攻撃が終わったとしても地雷のように半永久的に人々を危険にさらします。クラスター爆弾は除去作業も非常に難しい兵器です。

ロシアとウクライナは、どちらもクラスター爆弾禁止条約には加盟していません。民間人や捕虜を保護し、無差別攻撃を禁止したジュネーブ条約には、双方とも加盟しています。

ピースボートはロシアに対してあらゆる軍事活動を即時に中止し、国際法を遵守するよう求めています。私たちは、無差別に人々を殺傷し、長期間に渡って被害を生み出すクラスター爆弾が使用されたことに強い怒りを感じています。クラスター爆弾の使用を即時停止するよう求めます。


ロシアによる侵攻を非難しウクライナの平和を求めるピースボート声明はこちら

ピースボートは、ウクライナの戦火を逃れ日常を奪われた人々へ人道支援をするための募金活動を開始しました。

みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。くわしくは以下のリンクをご覧ください。

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