まどちゃんのカンボジア体験:16歳の私が感じた「今」と「これから」

初めまして!

ピースボート地球一周の船旅 Voyage119(2024年12月~2025年3月) に乗船し、カンボジア地雷問題検証ツアーに行ってきました。

みんなからは「まどちゃん」と呼ばれています。

拙い文になりますが、16歳の私がツアーに行って感じたことを、共有したいと思います。

※ツアーの詳しい報告はこちらをご覧ください。

割引のため募金活動、地雷もカンボジアも知らなかった

地球一周する前に、私は ピースボートセンターとうきょう で募金活動をしていました。

声を出すのは得意だったので、センターの近くにある高田馬場駅前で大きな声を出して募金を呼びかけていました。

ピースボートセンターで募金活動前に一枚

その時はまさか自分が実際にカンボジアのツアーに行くなんて思っておらず、正直割引のために頑張っていました。(ピースボートのボランティアスタッフ活動をするとクルーズの割引を受けることができます。)

割引が溜まりやすいポスター貼り活動をしているボランティアスタッフが多いのですが、私はポスターを貼るのが嫌すぎて…。ポスター貼りの回数を一回でも減らしたいがために募金活動に参加していました。

地雷のことも、カンボジアのこともよく知らず、知ろうとも思っていませんでした。

「勉強する旅にしたい」友とスタッフの声に背中を押された

ツアーに参加したのは、クルーズのオプショナルツアー冊子が届いた頃、なんとなく「勉強をする旅にしたい」と思ったことがきっかけでした。

友だちがこのツアーに参加すると聞いたり、スタッフに迷ってることを伝えたところ「絶対行って欲しい!」とお勧めされたり、元々できると思ってなかった全クリ(全額クリア=船賃全額分の割引を貯めること)ができるかも!となり、経済的な余裕ができたことなどが重なりました。

せっかくなら行ってみようと思うようになり、ツアーに申し込みました。

実際に見て聞いて分かること – 希望と意外な課題

2024年12月15~19日の5日間、地球一周クルーズの船から一時離脱してカンボジアのシェムリアップを訪れました。

地雷問題を学べる博物館や地雷除去現場、ピースボートが地雷除去支援した小学校、そして地雷被害者を支援する団体に行きました。

地雷除去の現場で話を聞くと、30年前と比べて地雷の被害は格段に減ったといいます。

政府がリハビリセンターを補助していることや、小学校の朝食を提供していることなどを知り、カンボジアは前に進んでいるんだなと思いました。

地雷探知犬の活動を見学

しかし、川や池など水中には不発弾がたくさん残っている事実、学校に電気が通っていない現状など、自分にとって意外なところに問題がありました。

カンボジアは年中暑く、気温や雨が1番落ち着いたベストシーズンの12月ですら、日中はカンカンの太陽が照りつけています。

そんな中、冷房もなしに子どもたちは勉強をしているといいます。また、雨の日などの太陽が出ない日は、真っ暗な教室で授業が行われるそうです。

小学校の教室

トイレは紙が流せないところ、そもそも紙が置いてないところ、バケツで水を汲んで流すところもありました。

カンボジアにはまだまだ課題があるということを突きつけられました。

子どもたちとの笑顔の交流と衝撃的な気づき

1番楽しみにしていた小学校での子どもたちとの交流では、ローカルゲームで遊びました。

言語が違う中、一生懸命に説明してくれましたが、全く分からず、分からないままやってると、なぜだかどんどんルールが分かるようになってきます。

やってるうちに楽しくなってきて、言語の壁など感じなくなりました。言語を超えてみんなで楽しめる遊びに、感じたことのない感動がありました。

炎天下の中走り回ってクタクタでしたが、元気いっぱいな子どもたちの笑顔に、心が洗われるようでした。

ピースボートが地雷除去支援したスナハイ小学校の子どもたちと

しかし、小学校で「学校楽しい?」とGoogle翻訳で聞くと、楽しくないと答えた子がいました。

みんな元気にパワフルに遊んでいて周りがとても賑やかな中、ふと聞いてみた質問でした。まさかその答えが返ってくるなんて思っておらず、衝撃を受けました。

私は小学生の頃から不登校で、自分だって学校は楽しくありませんでした。不登校だった自分が周りの人にされて嫌だった「楽しくて当たり前」な圧を自分がかけて、「楽しいでしょ?」と決めつけて質問したんです。

カンボジアの子なら、学校に通えるだけで楽しいだろうという固定観念を押し付けていた自分に気づいてはっとしました。

楽しんでいる子がたくさんいる反面、地雷がなくなって、学校に通えるようになったら誰もが幸せになれるわけではないということに気付かされました。

カンボジアと私のこれから

カンボジアは前に進んでいるからこそ、新たな問題にぶつかることになります。

その問題がなくなるまでなんていったら果てしないですが、小さなことでも自分ができることをして、少しでも今より幸せな人が増えるといいなと思っています。

地雷被害者を支援するNGO「アンコール障がい者協会(ADD)」設立者のソワンタさんは、コロナ前に比べて支援団体が減ってしまったとおっしゃっていました。お腹が常に空いている子どももまだいるはずです。

この記事を書くにあたって、カンボジアの現状を伝えようと努力しましたが、伝わっていない部分もたくさんあると思われます。

ソワンタさん(左)のレクチャーを聞く

都市部のシェムリアップやプノンペンの街並みを見たことがある人の中には、支援の必要性を感じない人もいるかもしれません。

ですが都市部から車で2〜3時間ほど走れば、道がボコボコで、電気もない家に住んでいる人がたくさんいます。

スナハイ村へ続く道

カンボジアの現状について、もっと知りたいと思われた方は、ぜひツアーに参加してみてほしいです。

私は、実際に訪れてみて、支援の必要性をとても実感しました。

自分の行動がこの人たちの未来につながっているんだと考えただけで、今度はポスター貼り活動を減らすためではなく、地雷被害者の方や子どもたち、そしてカンボジアのこれからのために募金活動をしていきたいと思いました。

アンコールワットをバックに

カンボジアで出会えた全ての人の助けになれるように、まずはこの現状を知ってもらおうと思ってたので、今回このような機会をいただけてとても嬉しいです。

これからも、地雷被害者の方や未来を担う子どもたちのために自分ができることをしていきたいです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

まど

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