4月4日は国際地雷デーです

4月4日は「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」です。2006年に国連によって定められました。

地雷は一度埋められると、誰かが踏むか地雷除去をしない限りは、半永久的にそこに残り続けます。戦争が終わり、人々が田畑を耕したり、仕事をしたり、なじみのある場所でいつも通りの生活を営んている中でも地雷の事故が起こっています。

ランドマインモニター2020によると、2019年の1年間で、対人地雷・対車両地雷・クラスター爆弾・爆発性戦争残存物により、55の国と地域で少なくとも5,554人が被害に遭いました。アフガニスタン、コロンビア、イラク、マリ、ナイジェリア、ウクライナ、イエメンで多くの被害が出ています。80パーセントが一般市民で、そのうちの43パーセントは子どもです。

2020年10月現在、60の国と地域に対人地雷が埋まっています。アフガニスタン、ボスニアヘルツェゴビナ、カンボジア、クロアチア、エチオピア、イラク、タイ、トルコ、ウクライナ、イエメンでは地雷汚染が深刻(100㎢以上の地雷原が残されている)です。

1997年には対人地雷全面禁止条約(通称オタワ条約)が成立しました。この条約は、対人地雷の使用、貯蔵、生産、移譲などを禁止し、地雷除去や被害者への支援を進めることなどが定められています。2021年3月末現在、世界の8割にあたる164ヵ国が加盟し、32ヵ国が未加盟です。

世界の多くの国が禁止したことで、新しく地雷が使われることは少なくなりました。2019年半ばから2020年10月に政府軍による対人地雷の使用が確認された国はミャンマー1ヵ国です。また、少なくとも6ヵ国(アフガニスタン、コロンビア、インド、リビア、ミャンマー、パキスタン)で非国家武装集団が対人地雷を使いました。

地雷は、今も世界中で多くの被害を出しています。ピースボートは、カンボジアの地雷除去や地雷被害者の支援を進めています。まずは地雷問題を知ってください。そして、地雷廃絶のためにみなさんの手を貸してください。

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