第81回ピースボート地球一周の船旅でおこなった「カンボジア地雷問題検証ツアー」の報告、第2弾です。今回は地雷原の村を訪れた時の様子です。
地雷原
P-MACは現在トロペアンクナール村(シェムリアップ州)の地雷除去のための募金を集めています。そして村では同時進行で地雷除去活動がおこなわれています。ツアーには、クルーズ出航前に街頭募金を頑張っていたボランティアスタッフもいます。私たちが訪れたのは、まさに私たちが集めた募金で地雷除去がおこなわれている現場です。
地雷除去団体「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」の現場責任者から地雷原での注意事項を聞いた後、実際に作業の際に使われているプロテクターを装着し、「地雷原」と呼ばれる地雷除去作業の現場へと入らせてもらいました。
勿論私たちが入ったのは既に十分な安全性が確保されている場所ですが、作業をされる方々は、どこに地雷が埋まっているかも判らないという、危険と隣り合わせの状態から作業を始めていく訳です。
「必ず、我々の後をついて歩いて下さい。どこに地雷が埋まっているか判らないので、横道に逸れることは絶対にしないで下さい」。現地の方の説明を、皆緊張の面持ちで聞いていました。
コーケー村
P-MACが2005年から支援を続けているコーケー村(プレアヴィヘア州)はジャングルに囲まれた小さな村です。内戦中は激戦地となり、今も村周辺には地雷が残っています。
この村にはコーケー遺跡というアンコールワットよりも以前の王様が築いた、かつての王都の遺跡が点在しています。カンボジアの歴史は古く、国内の至る所に貴重な遺跡が残っているそうですが、この遺跡もかつてはそうであったように、周囲が地雷原であることで立ち入れずにいる遺跡がまだまだあるそうです。
コーケー小学校
コーケー村には、子ども達の沢山の笑顔と、カンボジアの明るい未来がありました。
最後に訪れたコーケー小学校は、P-MACの支援で、地雷除去を完了した土地に建てた小学校です。過去に玩具だと思って教室に持ち込んだ地雷が爆発し、沢山の子どもが怪我を負うということもあり、現在では学校でも地雷についての学習を実施しています。
カンボジアの未来を築くのは、彼らです。彼らの屈託無い笑顔・笑い声に、地雷に怯えることなく安心して暮らせる毎日が一日でも早く訪れることを願わずにはいられません。
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