第99回ピースボート「カンボジア地雷問題検証ツアー」報告Vol.3

「みんなでつくるカンボジアの平和」地雷除去を支援している村を訪問

2018年9月1日に横浜を出航した第99回ピースボート地球一周の船旅で、カンボジア地雷問題検証ツアーの参加者がカンボジアを訪れました。ツアー報告第三弾です。2018年9月9日、P-MACが地雷除去支援している2つの村を訪れました。

第99回クルーズツアー報告Vol.1はこちら

第99回クルーズツアー報告Vol.2はこちら

ピースボート・スナハイ小学校

2016年にP-MACがスナハイ村で地雷除去と建設を支援して完成した小学校です。今は長期休み中のしかも日曜日ですが、多くの子どもたちが集まってくれました。1年前に始めたスナハイ小学校での手洗いプロジェクトも今回2回目。ラッシュに提供してもらった石けんを学校に届けてみんなで遊んだ後は手洗いタイムです。小学校周辺にはまだ地雷が残っています。学校の裏も地雷原で次回はその地雷原を除去支援する予定です。

ピースボート・スナハイ小学校の校庭で子ども達と交流。数年前までは地雷原だった場所ですが、今は子ども達の笑顔であふれています。
子ども達と一緒にエビカニクス。
カンボジアではバレーボールが大人気。
毎回ツアー参加者の誰かが折り紙を持って行くので、少しずつ折り方を覚えてきている子どももいます。
手洗いプロジェクトのためにラッシュに提供してもらった石けんを小学校に受け渡しました。前回石けんを届けてから先生達の協力もあり手洗いの習慣がつき、子ども達の健康改善につながっています。
ここは小学校の敷地の裏でここから先はまだ地雷原が残っています。次回の地雷除去予定地です。

コーケー遺跡

P-MACが支援を続けているもう一つの村、コーケー村にあるコーケー遺跡群。その中でも中心となるプラサー・トム寺院を訪問。ピラミッドの一番上からはコーケー村が一望できます。この観光客も訪れる遺跡のすぐ横が今年P-MACが地雷除去支援した場所です。

森に囲まれた遺跡の中を進むと突然目の前に巨大なピラミッドが現れます。参加者一同、大興奮。
頂上まで登ると見渡す限りのジャングルが広がっています。コーケーは豊かな自然に囲まれた村です。
その遺跡のすぐ隣が地雷原でした。今年5〜7月の3ヶ月かけてP-MACの支援により地雷除去がおこなわれました。中央に立っているのが地雷除去終了を知らせる看板。

コーケー小学校

13年前に地雷除去と建設を支援した小学校で、安全な小学校ができたことで様々なNGOが支援をするようになりました。その結果、教育内容も充実して子どもたちが楽しく学べるように様々な工夫がされていました。地雷除去がきっかけで村の教育が大きく変わりました。

コーケー小学校には先生達やNGOの協力で遊具や花壇、給食用のキッチン、図書館など設備が充実しています。
教室にはいろんな飾りがあったり、ポスターが貼られていたり楽しそうな雰囲気が伝わってきます。後ろにはコップと歯ブラシのセットが置かれています。
そこかしこに子ども達が描いた作品が飾られていました。地雷原が残る村などではまだ学校へ通えない子どもも多くいますが、コーケー村では教育支援が進んで出席率はトップレベルの小学校になりました。

アンコール・ワット

そして、最終日の9月10日。午後にはシェムリアップからシンガポールへ移動します。最後に行ったのはアンコールワット!カンボジアの人々が誇りとする寺院です。これまでカンボジアの負の歴史や地雷問題を学んできましたが、その国の素晴らしい面も体感することは大切です。

カンボジア訪問を終えたツアー参加者はシンガポールからピースボートの船に合流しました。その後、船内ではツアー報告会を開催し、多くの方に今も続くカンボジアの地雷問題を伝えました。参加者の1人は「地雷が無くならない限り平和を訪れないと思います。地雷撤去をすすめていく必要があると強く感じました。」と語りました。そして参加者は船内で地雷除去のための募金活動「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」をおこなっています。

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