カンボジアの大地をとりもどす人々

地雷除去

平和のため、そこに暮らす人々のため、子どもたちのために活動を続ける地雷除去員

P-MACは地雷を除去するための募金活動「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」を1998年からおこなっています。

集まった募金は、カンボジアの地雷除去団体「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」に送り、除去活動がおこなわれています。

集まった募金により、2020年末までにカンボジアの2,015,337㎡の土地の地雷除去を支援してきました。その結果、394個の地雷と616個の不発弾が処理されました。

地雷原

地雷除去の現場では、地雷除去員が金属探知機を使って1つひとつ地雷を探していきます。カンボジアの40度近い炎天下で、ヘルメットや防具をつけて慎重におこなわれます。

一歩間違えば地雷を爆発させてしまうかもしれない、大変危険な作業です。地雷除去は膨大な時間と労力が必要な作業です。

地雷除去員として働くのは、元兵士や地雷原の村で貧しい生活をしていた人たち。私たちが地雷原を訪れたとき、地雷除去員からいろんな話を聞いてきました。

「カンボジアは農業国。安全な場所をつくらなければ、国は発展しない。私たちが地雷を除去しなければ変わらない。農業を安全に行えるようになり、人々が幸せになることが私たちの喜びです」

「地雷が埋められて住む土地がなくなってしまった人を助けたいという気持ちから、私はこの仕事を始めて、気づけば23年が経ってしまいました」

「周辺には電気も水道もないこの場所で、軍隊のような生活を送りながら、私たちは地雷除去活動をしています。平和のため、国民のため、国のために働いています」

地雷
地雷探知犬

「地雷除去員の事故は少なくありません。私と同時期に地雷除去員になった女性は、作業中に地雷が爆発して亡くなりました。一歩間違えば、地雷が爆発する危険のある作業です。でも、私は怖いとは思いません。適切なトレーニングを受け、今では自信を持ってこの仕事をしています」

「この仕事をやりたくてやっているわけではありません。しかし、地雷を埋めたのは戦争をした大人たちです。未来のため、子どもたちのために地雷を除去する責任があります」

カンボジアの平和のため、そこに暮らす人々のため、そして未来を生きる子どもたちのために活動を続けている地雷除去員がいます。

少しでも早く地雷がなくなるように、少しでも早く地雷被害にあう人がいなくなるように、P-MACは彼らとともに地雷除去を進めています。

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