全国のピースボートセンターで「カンボジア地雷問題検証ツアー」報告会

ピースボート地球一周の船旅 の中で、カンボジアの地雷除去団体や被害者支援団体、そしてP-MACが支援をしている村を訪問するスタディツアーを行なっています。

4月17・18日、全国のピースボートセンターでツアー報告会を行ない、地球一周を目指して活動中のボランティアスタッフたちが参加しました。

今年は、8月と12月に出航する2つの地球一周クルーズで同様のツアーを行ないます。話を聞いて、ツアーの参加を決めた人も。

ボランティアスタッフたちの中には、地雷除去のための募金活動に参加している人が多くいました。「自分たちが集めている募金がカンボジアで役立っていることがわかった」と今後の募金活動をがんばりたいと意気込みを語ってくれました。

各地の様子をご報告します。

ピースボートセンターとうきょう

昨年12月(Voyage115)のツアー参加者“そーり”とツアーに同行したスタッフのポワルヴェシルが話しました。

カンボジアの歴史や地雷について説明した後は、なぜ“そーり”がこのツアーに参加したかの話に。

実は、“そーり”は元々募金活動に懐疑的でした。集めた募金がその後どうなっているのか不安に感じていたようです。

そんな時にこのツアーがあることを知りました。決して安いツアーではないため、ギリギリまで悩んで参加を決めました。

ツアーの中で地雷除去現場やピースボートが地雷除去支援した小学校を訪問したことで、募金がカンボジアでどう使われているかを知り、“そーり”の長年のモヤモヤが溶けていきました。

会の最後には「行ってよかった!」と自信を持って、ボランティアスタッフたちにツアーをお勧めしてくれました。

ピースボートセンターよこはま

Voyage115のツアー同行スタッフ・ポワルヴェシルが、東京だけでなく横浜でも報告会を実施しました。

はじめて地雷問題を知るボランティアスタッフも多かったので、地雷の基礎的な話からツアーで訪問した地雷除去現場やP-MACが支援した村について、丁寧に話しました。

話を聞いたボランティアスタッフからは、「がんばって募金してる甲斐あった」「これから地球一周する1人としてこういう歴史は知るべきだと思った」と反応が。

今回話を聞いたみなさんには是非、これから新しくピースボートに来る人たちにも地雷問題やP-MACの活動について伝えていってほしいと思います。

ピースボートセンターなごや

コロナ禍前の2020年12月(第102回クルーズ)の参加者“まちゅ”と今年2024年3月(Voyage116)のツアー参加者“おかも”のお二人が報告しました。

名古屋では少し視点を変えて、コロナ前後のカンボジアを比べる内容となりました。

ツアーで訪問した場所はほとんど同じで、コロナ前も後も同じ状況のところもあれば、変化が見られたことも。

2020年12月のツアーではピースボートが支援している小学校のすぐ横で地雷除去活動をしていましたが、2024年3月には周辺の地雷原は全て除去が終わっていました。

また、地雷除去団体によると2025年には対人地雷の除去活動が終了するのではないかとの話もありました。

地雷除去は大変危険な作業ですが、着実に地雷がなくなっていることを実感しました。

ピースボートセンターおおさか

話してくれたのは、昨年12月(Voyage115)のツアー参加者“カナログ”です。

大学で教育を学んでいる“カナログ”は、地雷問題だけでなく教育の重要性についても紹介してくれました。

ピースボートが支援をしている小学校の校長先生は29歳でした。1975~79年のポル・ポト政権時代にあった虐殺の影響で、教養のある年配の方がほとんどおらず、20代の先生ばかりでした。

また、カンボジアはこれからも支援を必要としていると同時に、支援頼りになってしまっているのではないか?その状況でカンボジアはよくなっていくのか?と今後への危惧も話してくれました。

「このツアーを取ることで、地球一周が楽しいだけで終わらなかった。実際に現地で起こった歴史、まだ完全ではない現状を自分の目で見ることはとても貴重な経験になった」と締めくくりました。

ピースボートセンターふくおか

2018年9月(第99回クルーズ)の参加者で、現在はピースボートスタッフとしてP-MACの活動も担っている河合由実が話しました。

地雷問題やツアーの紹介、そしてP-MACの活動について詳しく紹介しました。またツアーで出会った被害者の声も紹介しました。

「世界にはいろんな問題がある。カンボジアは地雷問題があり、ほかの国の出来事だと無関心になるのではなく自分ごととして考えて、自分達にできることを考えよう」とボランティアスタッフたちに語りかけました。

会の終わりには、多くのボランティアスタッフがツアーに参加したい!と言ってくれました。

「カンボジア地雷問題検証ツアー」参加者募集中です

「カンボジア地雷問題検証ツアー」は ピースボート地球一周の船旅 の中で年に1~2回開催しています。

今年は8月出航の Voyage118 と12月出航の Voyage119 でツアーがあります。こちらの船に申し込みされている方はオプショナルツアー冊子で詳細をご確認ください。

そして、全国のピースボートセンターでは、カンボジアの地雷除去のための募金活動を行なっています。ツアー参加の前に募金活動にもご参加いただけたらうれしいです。

わたしたちと一緒に地雷問題の「今」を見にいきましょう!

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