ピースボートの地雷除去支援・コーケー村


ピースボートはこれまで、カンボジアの村々で地雷除去を支援してきました。今回はその中でも長年のお付き合いとなったコーケー村での支援活動をご紹介します。

遺跡と地雷が眠るコーケーの森

コーケー遺跡の中でも代表的なピラミッド型寺院「プラサー・トム」

世界遺産「アンコールワット」があるカンボジアの町・シェムリアップから車で約2時間半、森に囲まれたコーケー村に到着します。ここはアンコールワットよりも古い時代に20年間だけ都となった場所で、「幻の都」とも呼ばれています。その20年間に多くの石造寺院がつくられて、コーケー遺跡群として今も残っています。

近年はガイドブックでも紹介されるようになって、観光客も増えてきました。ガイドブックにはコーケー遺跡の紹介とともに、「地雷に注意」しなければならないことも書かれています。コーケー村は内戦時代には激戦地となったため、村人は他の場所に避難しなければなりませんでした。戦闘が終わり、人々が村に戻ると、遺跡の周辺や人々が暮らしていた場所などに多くの地雷が残されていました。

地雷原を小学校に

ピースボートは2005年から、コーケー村の地雷除去を支援しています。はじめて関わったのは、地雷を除去してその土地に小学校を建設することでした。

コーケー小学校

コーケー村には小学校がなかったので、これが戦後初めてできた学校です。この学校ができたことで他のNGOなども教育支援を開始しました。コーケー村の人々は内戦の影響で小学校を卒業できた人もほとんどいませんでしたが、今ではこの小学校を卒業してから、他の村の中学校、高校、そして大学に進学する子どももいます。

わたし達は、学校ができてからはスタディーツアーでもコーケーを訪問して、子どもたちと交流してきました。そして、文房具や本、ボールなどの物資の支援もしています。2007年には、学校の敷地に井戸を建設しました。また、校舎の老朽化のため2017年には補修工事をおこないました。

子どもたちと一緒に井戸づくりを見学
小学校の図書館に本を支援

支援報告

2005年終了
除去面積 68,848㎡
除去した地雷 14個 / 不発弾 2個

通学路を安全に

安全になった道を歩く親子

コーケー小学校のすぐ近くの道は地雷原でした。そのため、この道の向こうに暮らしている子どもたちは遠回りをして学校に通わなくてはなりませんでした。子どもたちの通学路や村人の生活に重要な場所にあった道の地雷除去を支援しました。

支援報告

2006年終了
除去面積 196,168㎡
除去した地雷 7個 / 不発弾 14個

コーケー遺跡

2007年に地雷除去した「プラサー・スロス」

コーケー遺跡にも多くの地雷が残っていました。この遺跡はカンボジアの歴史にとって貴重なものであると同時に、観光資源としても期待されています。ピースボートは遺跡やその周辺の森など、4か所で地雷除去を支援しました。

地雷除去活動をする「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」の職員

ラピュタを連想させるような遺跡「プラサー・ロヴァイ」

支援報告(4か所の合計)

2008年終了
除去面積 436,592㎡
除去した地雷 48個 / 不発弾 77個

村人の健康のために

地雷除去と保健所の建物も支援

コーケー小学校の隣の土地も地雷原でした。そこを地雷除去し、安全になった土地に保健所を建設しました。

支援報告

2009年終了
除去面積 151,220㎡
除去した地雷 25個 / 不発弾 24個

コーケーの森

地雷除去完了を知らせる看板

コーケー遺跡の中でも代表的なピラミッド型の寺院「プラサー・トム」の隣に広がる森にも、地雷が残っていました。プラサー・トムには多くの観光客が訪れています。またこの森は、地雷除去をする前から村人が農業や牛飼いなどで日常的に使っている場所でした。

支援報告

2018年終了
除去面積 152,455㎡
除去した地雷 16個 / 不発弾 46個


ピースボートはこれまでに、コーケー村で合計100万㎡以上の土地の地雷除去を支援して、110個の地雷と163個の不発弾が処理されました。ですが、今もこの村には地雷が残っています。これからも人々が安全に暮らせるように、支援を続けていきたいと思います。

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