対人地雷全面禁止条約の発効から16年・今も地雷被害は続いています

今日、3月1日は対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が発効した日。

16年前の1999年3月1日に対人地雷の製造、保有、使用、輸出入を禁止したオタワ条約が発効、現在は162ヵ国が加盟しています。P-MACは全ての国が条約に加盟すること、そして世界中から地雷の脅威がなくなることを目指して活動を続けています。

最近よく受けるご質問が、「まだ、地雷っていっぱい埋まっているのですか?」

地雷と聞くと過去の兵器と思う方も多いようですが、今もいっぱい埋まっているのです。
地雷が多く使われたのは1970-80年代。そして、数は激減しましたが、現在でも地雷の使用が毎年数か国で確認されています。

一度地雷が埋められると、それを除去するためには気が遠くなるような時間と労力が必要です。

私たちが地雷除去支援を続けるカンボジアで地雷が使用されたのも1970-80年代の内戦時代。1993年から始まり、今も地雷除去が続けられています。カンボジアに観光で訪れると、高級ホテルや高層ビルの建設が進み、経済発展を感じますが、都市部から離れると今も人々が暮らしているすぐ横が地雷原だったり、地雷原と知りながら生きていくためにそこで暮し、田畑を耕している人々にも出会います。そして、地雷による事故も続いています。

農作業中に地雷の被害に遭い、足を失った男性が入院中に言いました。
「いつも農作業をしていた場所で地雷の被害に遭いました。退院したら、生活のために農業を再開したいです。でも、また地雷を踏んでしまったらと思うと怖いです。」
それでも、地雷が埋まっているかも知れない土地で生活しないと生きていけない現状があります。

地雷原のすぐ隣に家を建てて暮らしている女性が言いました。
「今は地雷原の草を刈って畑を作ろうとしています。危険なことはわかっているけど、そうしないと生活できない。仕方がないんです。」

少しでも早く地雷がなくなり、地雷原で生活する必要がなくなるように、そして世界から地雷の被害がなくなるよう、P-MACは活動を続けていきます。

P-MACが行なう地雷除去のための募金活動「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」では、募金を受け付けています。あなたの100円で地雷原1㎡の除去をすることができます。募金にご協力ください。


「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」
郵便振替口座 00130-3-557600
ゆうちょ銀行 019店 当座0557600
ピースボート地雷廃絶キャンペーン P-MAC

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