本日4月4日は「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」です。
2006年に国連によって定められました。
P-MACが支援を続けるカンボジアは長い内戦後、1991年に和平合意しその後は地雷除去が進められていますが、今も400~600万個の地雷や不発弾が残っていると言われています。そして、数十年前に埋められた地雷で今も1年に200人近い人々が被害にあっています。世界中では報告があるだけでも1日に10人が地雷被害にあっています。
そして、地雷対策で重要なことは地雷を除去することだけではなく、被害者やその家族、そして地雷の影響を受けて暮らす人々への支援です。地雷被害者の多くは治療やリハビリのためのお金を準備することはできません。そして腕や足を失ったために仕事を続けられず、物乞いになったり、被害者の子どもが小学校をやめて働きに出なければならないケースもあります。P-MACが地雷除去支援をする村では、生活のためには地雷原とわかっていてもその土地で農業をするしかないと語る家族も。
1997年には対人地雷全面禁止条約(通称:オタワ条約)が成立、この条約には現在160か国以上が加盟しています。この条約があるために今現在は地雷が新しく埋められることは少なりました。それでも条約に加盟いていない国の使用が年に数件、報告されています。また、非政府武装組織の使用も確認されています。つい最近ではロシア軍がクリミアで地雷を使用したとの報告もあります。
対人地雷全面禁止条約は地雷をなくそうとする世界中の市民が声をあげることで実現した条約です。人々が地雷問題に関心を持ち、それぞれができることを行動に移せば、少しずつ少しずつ、でも確実に「地雷をなくす」ことができると信じています。
あなたも「地雷をなくす」1人になってください。まずは地雷について知ることから。
P-MACのホームページでは地雷の基礎知識や地雷の出前教室受付もしています。
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