NGO「CHA」から悲しい報告

前回のブログでは、P-MACが支援を続けているカンボジアのNGO「カンボジアン・ハンデイクラフト・アソシエーション(CHA)」をご紹介しましたが、実はCHAからとても悲しい報告が届きました。

彼女の名前はKhourn Sok Chea(チア)。幼いころにポリオを発症、両親は離婚後どちらも再婚し新しい家族ができたため、チアは幼い妹と2人で暮らさなくてはなりませんでした。学校にも行けなくなり、家に閉じこもる日々が続いていました。そして2012年11月、CHAで職業訓練をしながら暮らすことになりました。

CHAに来て希望を持ち始めていたチアですが、2014年3月3日に17才で亡くなりました。

少し前から体調を崩し、薬を飲んでも良くならなかったため、CHAのスタッフが病院へ連れて行きましたが、そこでははっきりと原因がわかりませんでした。彼女の容体は悪くなるばかりで、大きな病院へ運ばれましたが、そこで亡くなってしまいました。原因は心臓発作でした。チアは元々心臓に病気を持っていましたが、家族はCHAにそのことを伝えていませんでした。

家族が彼女の病気の重要性を理解してCHAにきちんと伝えていれば、そして医療が整っていれば、失われなかった命であったかもしれないと、本当に残念です。改めて、カンボジアに暮らす障がいを持つ人々の置かれた深刻な状況を痛感しました。

最後に亡くなる前のチアの言葉を紹介します。

「私はポリオのために苦しんできました
 他の子と同じようになりたいとがんばりました
 彼らがどれだけ美しく、どれだけお金を持っているかを知るとうらやましかったけど
 どうしたらよいかもわかりませんでした

 CHAにやって来て、私は家にいた時よりも幸せになれると思いました
 CHAの仲間は私に希望を与えてくれました
 先生は私を愛してくれ、私も愛しています
 一緒におしゃべりして、笑って、楽しめるCHAが大好きです」 

チアのご冥福をお祈りします。

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