アルジェリアが地雷除去を終了しました

(出典:ICBL)

地雷が埋まっていない国がまた1つ増えました

2017年2月10日、アルジェリアが対人地雷の除去完了を発表しました。

第二次世界大戦のころ、アルジェリアでは合計で1,000万個もの地雷が埋められたといわれています。戦後、地雷除去がおこなわれましたが、一部は残ったままでした。

アルジェリアは、2002年に対人地雷全面禁止条約(通称:オタワ条約)に加盟しました。オタワ条約は、地雷埋設国の地雷除去を定めています。そのため、再び国内での地雷除去がスタートし、2月10日に国内のすべての地雷除去を完了したことを発表しました。

地雷除去は国際的な課題です

一度埋められると、誰かが踏むか除去をするまで半永久的に効力を発揮する地雷。除去するには大変な労力と時間が必要で、一歩間違うと地雷を爆発させてしまう可能性もある大変危険な作業です。

現在162ヵ国が参加する対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)は、対人地雷の使用、貯蔵、生産、移譲を禁止するなど、文字通り対人地雷を廃絶するための条約です。この条約では、地雷が埋まっている国には国内の地雷除去の完了を義務づけています。そして、そのほかの国は地雷埋設国の地雷除去を支援しなければなりません。

オタワ条約が義務づけているのは、条約批准後10年間での地雷除去。地雷除去完了を発表する国が徐々に増える一方、多くの埋設国が期限内に完了できなかったり、期限の延長を求めています。今回、除去が完了したアルジェリアも、五年間の延長を認められたことで、今年が期限となっていました。

地雷が埋まっている国とは、これまで戦争や紛争があった国。特に、地雷問題だけでなく多くの課題を抱え、復興の途中にある一国だけでは、技術的にも経済的にも地雷除去を進めていくことはとても難しく、国際的な支援がとても重要です。

地雷の基礎知識(2016年版)

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