今からちょうど6年前の2010年8月1日、クラスター爆弾禁止条約が発効しました。
クラスター爆弾は飛行機などから投下されると、小さな子爆弾が広範囲にばらまかれて、多くの人々を傷つけます。そして、多くが不発弾となって残り、戦争が終わっても被害が後を絶ちません。そのため、クラスター爆弾の被害者の90%以上が一般市民です。これまでに少なくとも43の国と地域で使われました。P-MACは地雷と同様、多くの人々を殺傷するクラスター爆弾の廃絶も訴えています。
現在、クラスター爆弾禁止条約には世界の半分以上、119ヵ国が参加しています。この6年間で、多くの国がクラスター爆弾の生産や使用を禁止し、各国が保有しているクラスター爆弾の廃棄処理も進んでいます。世界中でクラスター爆弾禁止の声が広がっています。
一方で、今年に入ってもイエメンとシリアでクラスター爆弾が使われました。イエメンではサウジアラビアが主導する連合軍がアメリカ製のクラスター爆弾を、シリアではシリア軍とロシア軍がクラスター爆弾を使っています。これらの国はクラスター爆弾禁止条約には参加していません。それでも、多くの一般市民を傷つけるクラスター爆弾の使用は、これまでの世界中での禁止に向けた動きに反するものです。
これ以上の被害者を出さないためにも、一刻も早いクラスター爆弾の使用停止と、すべての国がクラスター爆弾禁止条約に参加することを願います。
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