地雷被害者への職業訓練を支援しています

3名が彫刻家をめざしてトレーニングに励んでいます

P-MACは地雷被害者をはじめとした障がい者の職業訓練を支援しています。2020年1月~12月は、カンボジアで地雷被害者を支援する現地NGO「アンコール障がい者協会(AAD)」と協力して、3名の障がい者への彫刻トレーニングを資金面でサポートしています。

障がい者の多くは、貧困に苦しんでいます。それは、障がいのために学校に通えなかったり、できる仕事が限られたり、差別を受けるなど、様々な原因があります。そのような状況にある障がい者が、技術を身につけて仕事を得ることは、彼らが経済的・社会的に自立することにつながります。

P-MACが支援しているのはこちらの3名

チェン・チー

チェン・チーさんは、現在46歳。兵士としてたたかっていた1996年、地雷の被害にあいました。右脚を失い、現在は義足をつけています。妻と4人の子どもと暮らしています。

ヴォン・ダー

ヴォン・ダーさんは、現在30歳。3~4歳のころにポリオ(小児まひ)になり、脚に障がいがのこりました。そのため小学校への通学もむずかしくなり、3年生でやめました。妻と2人の子どもと暮らしています。

ヘオ・ヴァンナー

ヘオ・ヴァンナーさん(写真右)は、現在48歳。兵士としてたたかっていた1990年、地雷の被害にあいました。右脚を失い、現在は義足をつけています。妻と6人の子どもと暮らしています。

写真の左に写っている男性はスウィニーさんです。生まれつき両脚がなく、車いすを使っています。高い技術をもつ彫刻家で、家具などをつくる仕事もこなしながら、このトレーニングの先生も務めています。

貧困の連鎖にストップを!

カンボジアでは伝統的に木製の彫刻がほどこされた重量感のある家具が人気です。彫刻技術の習得には少なくとも3年が必要です。高い技術を得るためにはさらに長い年月が必要ですが、彫刻家として仕事ができれば十分に家族をやしなうお金をかせぐことができます。

私たちが支援している3名の方は、全員結婚して子どももいます。父親である彼らが職業訓練を受けて社会復帰することは、家族全員が貧困から抜け出し、子どもたちが必要な教育を受けられることにも繋がります。

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