第92回ピースボート「カンボジア地雷問題検証ツアー」報告 Vol.4

第92回ピースボート地球一周の船旅でおこなった地雷問題検証ツアーのレポート第4弾です。テーマは「未来へ向かって(後半)」、地雷

除去支援しているスナハイ村で小学校の開校式をしました。

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【未来へむかって(後半)】

スナハイ村で小学校開校式〜継続的な支援がひとつの形となった日〜

ツアー最終日、参加者はいつも以上にテンションが高いです。なぜなら、今日はP-MACの募金活動で集めた資金で地雷除去と建設をした小学校の開校式が行われるからです。
4WDに乗り込み学校のあるスナハイ村へ、いざ出発!

穴だらけのデコボコ道で4WDの機能性をはじめて実感!というような険しい道の先に村はありました。

スナハイ村はカンボジア北部タイ国境付近のプレアヴィア州に位置しています。この村はこれまで土地をもたずに各地を転々としながら労働し、貧しい生活を送っている人々が集まり2005年にできた新しい村です。人々は移住してからこの土地の周辺が地雷原ということを知りました。

ようやく辿り着いた村には約300人の村人が私たちを拍手で出迎えてくれました。そしてその先には小学校が。待ちに待った開校式が始まります。

日本で暑い日も寒い日も、全国のピースボートセンターで行っていた街頭募金。その継続的な支援が一つの形になった日です。活動に力を注いでいたツアー参加者代表5名のスピーチを聞いて私は胸が熱くなりました。
この小学校が村の発展する第一歩となりますように。

開校式の後は村の人やこどもたちと大交流。サッカーをしたり、日本からもってきた折り紙で遊んだり、腕相撲大会をしたり、踊ったり…それぞれ思い思いの時間を過ごしました。地雷が除去された土地でみんなと遊べてよかった!!と涙を浮かべている参加者もいました。

学校の建設は雨の影響で少し遅れていたため、まだ完成していませんが、今は新しい年度が始まる前の長期休み。10月の新年度からは、子どもたちがこの学校に通います。

カンボジア王国友好勲章を受章しました

P-MACは募金活動「地雷をなくそう100円キャンペーン」を展開。全国5カ所のピースボートセンターで毎週実施している街頭募金で集まった資金で、カンボジアの地雷除去を支援しています。

これまでのカンボジア復興貢献を評して、カンボジア王国からP-MACと全国5か所のピースボートセンターが友好勲章を受章しました。友好勲章とはカンボジアの復興に貢献した主に外国人に授与されるものです。

メダルはカンボジア地雷対策センター(CMAC)のヘン・ラタナ長官から、これまで各地のピースボートセンターで募金活動を続けてきたボランティアスタッフが、それぞれ東京・横浜・名古屋・大阪・福岡のピースボートセンターを代表して受け取りました。

まとめ~未来へ向かってゆっくり歩いていこう~

約1週間過ごして感じたことはカンボジアの人は温和でやさしい人が多いということ。それなのになぜこんな悲劇が起きてしまったのか。ずっと考えていました。

改めて感じた事は「みんな自分と同じ普通の人間」ということです。
しかし置かれる立場や、状況によって人は時に加害者になることもある…人間の脆さも知りました。

このような悲劇は世界中で過去にもそして現在も起こっています。
同じ事を繰り返さないために、私は学び考え続けたい。そしてやっぱり実際に自分の目で見ることって大事だ!そう実感した6日間となりました。

また、過去を乗り越え、それぞれの場所で一歩一歩、そしてマイペースに前へ進んでいるカンボジアの人々とたくさん出会いました。自分に出来ることを少しずつ行動していこう。そう誓った旅でもありました。

ピースボート 富岡あゆみ

写真:内田和稔、ピースボート

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