ラプトルのカンボジア体験(前編)「地雷被害者との出会いがわたしの価値観を変えてくれた」

第101回ピースボート「地球一周の船旅」(2019年4月~8月)に参加して、地雷問題検証ツアーでカンボジアを訪問した「ラプトル」こと岩村理佳さんの体験(前編)をご紹介します。

一度きりの人生だから好きなことがしたい!

こんにちは!101回クルーズに乗船していたフクイラプトルこと岩村理佳です。乗船前は恐竜王国福井で保育士をしていました。仕事は楽しくやりがいもありましたが、やはり大変な仕事で、辞めたいなぁ、しんどいなぁ、と思うことは少なくなかったです。

時間を気にせず旅に出てみたかったし、大好きなバンドのライブやフェスにもたくさん行きたかったし、でも仕事しながらじゃ絶対無理って諦めていました。でも、一度きりの人生、もっと好きなことしたい!仕事を理由にやりたいことができないなんて嫌だ!と思い仕事を辞めることにしました。

辞めたらやりたいことはたくさんあり、そのうちの一つが「世界一周」でした。世界一周はしてみたいけど海外なんて全然行ったことないし、英語できないし、どうやったらできるのー?と思い、とりあえず「世界一周」とネットで検索してみました。するとピースボートがヒット!これが私とピースボートの出会いです。

そして、退職を機にピースボートセンターおおさかでボランティアスタッフとして活動を始めました。

カンボジアに行くきっかけは募金活動

ボランティアスタッフとして活動していく中で、カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン募金活動にも参加するようになりました。初めは誘われたからという理由で募金活動をしていたので、カンボジアの地雷問題について何も知りませんでした。

しかし、ピースボートセンターおおさかで行われていたカンボジアの勉強会や報告会などで、過去にこのツアーに参加した人たちの熱いメッセージを聞いて、地雷問題をもっと知りたい!自分の目で見てみたい!私もそこに行っていろんなことを感じてみたい!と思うようになりました。それで私は地雷検証ツアーに参加することを決めました。

カンボジアでは今も身近にある地雷問題

地雷は数百種類もあり形も大きさも様々です。ツアーで訪れた地雷博物館ではいろんな種類の地雷を見ましたが、マンホールの蓋のようなもの、農薬のボトルでできたもの、地雷とは分からない身近にありそうなものがたくさんありました。

ツアーに同行してくれたカンボジア人ガイドのキムさんは子どもの頃地雷で友達を亡くした話をしてくれました。

「友達が学校からの帰り道にボールのようなものを見つけて、おもちゃだと思って遊んでいたんだ。そしたらそれは地雷で、遊んでた友達2人は亡くなってしまったんだよ」

その話を聞いてカンボジアの人にとって戦争は昔のことではなく、最近の出来事なんだなと感じました。また、地雷はそれほど身近なものであり、危険と隣り合わせの生活は今も続いているのだと実感し、改めて怖いと思いました。

地雷で足をうしなったソワンタさんの挑戦

地雷被害者の方が生活の自立を目指すためのNGO「アンコール障がい者協会」に訪れました。その設立者であるソワンタさんは、地雷被害者の一人です。彼との出会いは私の価値観を大きく変えました。

当時軍人だった彼は地雷を踏んで足を失ったのがわかった時、生活ができない、人生が終わった、と思ったそうです。そして、自分の頭を銃で撃ち抜いて自殺しようとしたそうです。しかし、部下に止められ、生きることを決意。

カンボジアでは障害者差別がひどく、地雷被害者は社会に復帰するのが難しい状況であり、物乞いをするか家族に頼ることでしか生きることができない人が多くいます。地雷被害者となった彼は「自分も足を失ったから辛さが分かる。だからこそ他の人を助けたい。自分の力で生活ができるようになってほしい」という思いでアンコール障がい者協会を設立したそうです。

私はこの話を聞いた時、自分には絶対できないなと思いました。一度は死を望むくらい絶望したのにも関わらず、辛い経験をしたからこそできることを考え、人のために生きる姿に胸を打たれました。私が同じ状況だったとしたらそんなことを思うだろうか、そんな決断力と行動力があるのだろうか。今まで自分のことだけを考えて生きてきた自分を恥ずかしいと思いました。

人のためにできることを考えたい

ソワンタさんはカンボジア国民の障害者に対するモラルを変えたい。人の可能性・多様性はもっと伸ばせるはず。障がいを持った人でも人を幸せにできるということを伝えたいと話してくれました。

ピースボートは地雷被害者がつくった商品を船で販売することでこの団体を支援しています。でも、十分な活動を続けるためにはより多くの人々からの支援が不可欠です。「地雷被害者を助けたいという気持ちだけで頑張っている。ずっとこの活動ができるように手伝ってもらいたい。そしていろんな人に障害者の現状を伝えてほしい」と話してくれました。

ソワンタさんと出会い、わたしにもできることを考えよう、人のために何かしたいと心から思いました。自分のためだけじゃなくて人のために一生懸命になれる人になりたいと思いました。

ラプトルのカンボジア体験(後編)へつづく

ラプトル

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