地雷や不発弾の被害者が急増しています

2015年の1年間で世界では6,461人が被害に

世界の地雷や不発弾による被害者の数は、過去15年ほどの間に徐々に減ってきていました。それは、1997年につくられた対人地雷全面禁止条約に多くの国が加盟したことが大きく影響を与えています。この条約によって、地雷が新しく使われることが少なくなり、地雷の除去活動が進んだり、地雷廃絶の動きが世界中でおこりました。

地雷・不発弾の被害者数(2006年~2015年)

出典:Landamine Monitor 2016

被害者数は減少し続けて、2014年の1年間には3965人でしたが、2015年には6461人に増えています。2015年は61の国と地域で被害がありましたが、多くの国では被害者数が減少しています。被害者数が急増したのはリビア、シリア、ウクライナ、イエメン。これらの国での紛争によって多くの人々が被害にあっています。

新たな紛争が被害者を生みだす

今、多くの国に埋まっている地雷は、過去の紛争に埋められたものがほとんどです。新たに紛争がおこると、避難する人々がこれまで人が立ち入らなかった場所を通ることで、そこで被害にあいます。また、場所によっては地雷が新たに埋められることも。爆弾を落とすことで、新しい不発弾も増えます。国によっては被害者数を記録することが困難にもなります。そのため、この被害者数は確認されたものだけで、特に紛争地ではより多くの被害者がいると思われます。

2015年に100人以上の被害者が確認されたのは以下の国々です。


アフガニスタン 1,310人
リビア 1,004人
イエメン 988人
シリア 864人
ウクライナ 589人
コロンビア 211人
マリ 167人
ミャンマー 159人
パキスタン 132人
カンボジア 111人
スーダン104人

参考:Landmine Monitor 2016

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