2017年7月28日〜8月7日の期間でおこなわれた「ピース&グリーンボート2017夏」クルーズの船内で、子どもたちにカンボジアの地雷問題を伝えました。
子どもアクティビティin Peace & Green Boat
ピースボートは地球一周クルーズだけでなく、2週間ほどのショートクルーズもおこなっています。ショートクルーズの一つ「ピース&グリーンボート2017夏」は、ちょうど子どもたちにとっては夏休みにあたる時期。未就学児や小学生をふくめたご家族で参加する方も多くいます。
船では、乗船している子どもたちのために様々なアクティビティを準備しています。みんなでゲームをしたり、一緒に船に乗っていた韓国の子どもたちと交流したり、洋上の夏祭りでダンスを披露したり、盛りだくさんの内容でした。そんな子どもアクティビティの一つとして、小学生を対象にカンボジアの地雷問題についてお話ししました。
子どもアクティビティについて詳しくはこちらをご覧ください↓
「地雷ってなあに?」カンボジアの歴史を知ろう
地雷教室には、クルーズに参加していた小学生やそのご家族を中心に約30名ほどが集まってくれました。子どもたちにもわかりやすいように「なぜ地雷がカンボジアに埋められているのか?」の経緯を歴史とあわせて伝え、過去の出来事が現在のカンボジアで生活している人にどんな影響を与えているのかを、みんなで考えながら話を進めました。そして今もカンボジアでは毎年、毎月、毎日のように地雷の被害に遭っている人がいるという現実をお話ししました。
P-MACが今も地雷除去支援を続けているカンボジアのスナハイ村についても紹介しました。昨年、カンボジアの地雷除去現場やスナハイ村を訪れたスタッフの藤原祐太が現地で撮影した写真や映像を使いながら、子どもたちに伝えます。少し難しい内容もあったけれど、「地雷原の村に暮らすカンボジアの子どもたちも、あなた達と同じ笑顔をうかべるんだよ」と伝えると、とても身近に感じてくれたようです。
藤原は言います。
「一人一人が知ることからスタートして、それを伝えていくことが重要です。この地雷教室がきっかけとなって、一人でも多くの子どもたちが、またこの話を伝えていき、世界の状況を一人でも多くの人に知ってもらえたらいいと私は思います」
終了後も子どもたちは地雷模型を手にとったり、カンボジアの子どもの様子を質問してくれたり、カンボジアや地雷問題に興味を持ってくれたようです。このような経験をきっかけに世界のことを知っていってもらいたいと思います。
みんなの想い、スナハイ村の子どもたちに届け!
カンボジアの歴史を初めて聞いた子どもたち。感想を聞いてみると、
「私にもできることを探そうと思いました」
「自分と同じような年齢の子どもが危険な地域に暮らさなければならない環境があることを初めて知りました」
など、それぞれに色んな思いを巡らせた時間になりました。
話を聞いたみんなに「好きなものや好きなことを絵にしよう」と呼びかけて、ちょっとかわった形の黄色い紙を配りました。船の絵、サッカー、お城、女の子の絵、それぞれ好きなように描いてくれました。みんなの絵が描かれた紙をパズルのようにつなげていくと、星のカタチができあがります。
「遠く離れていても、私たちはカンボジアのみんなのことを思っているよ」
というメッセージが込められたすてきな絵が完成しました!
この絵は2017年8月13日に出航した第95回ピースボート「地球一周の船旅」内で、スナハイ村に届けます。
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