2月24日以降のロシア軍によるウクライナへの侵攻によって、多くの人々が死傷したり、住む場所を奪われました。侵攻から7か月以上が経ちますが、深刻な状況は続いています。
ウクライナでは、国際的に禁止されているクラスター爆弾が使われています。
ピースボートはこれまで、クラスター爆弾の廃絶を訴えてきました。多くの人々を傷つけ、戦後復興を困難にするクラスター爆弾の使用は許されることではありません。
クラスター爆弾により689 人が死傷しました
クラスター爆弾に関する情報を調査・発表している「Cluster Munition Monitor」によると、7月までにウクライナで689 人が死傷したことが報告されています。
そのうち215 人が死亡し、474 人が負傷しました。身元が確認できた死傷者は全てが一般市民でした。
クラスター爆弾は、ロシア軍や新ロシア勢力によって使われています。またウクライナ軍がロシア支配地域で使用した可能性も指摘されています。
クラスター爆弾は多くの住宅や病院、学校など一般市民の生活の場に落とされています。
クラスター爆弾の被害は長期にわたり続きます
クラスター爆弾は、ひとつの容器(親爆弾)の中に数個から何百個もの子爆弾が入った爆弾です。
爆撃機などから投下されると空中で破裂し、子爆弾が広い範囲にばらまかれます。そのため、戦争に直接関係のない人々が被害に遭うことがとても多い兵器です。
クラスター爆弾の被害に遭うと、死亡する確率も高く、命が助かったとしても手や足を失ったり、体中に傷跡が残ったりと、深刻な障がいが残ります。
また、子爆弾は不発弾となって残ることがとても多く、戦争が終わった後もクラスター爆弾の被害が絶えません。
クラスター爆弾の使用停止を求めています
ピースボートはロシアに対してあらゆる軍事活動を即時に中止し、国際法を遵守するよう求めています。
そして私たちは、無差別に人々を殺傷し、長期間に渡って被害を生み出すクラスター爆弾が使用されたことに強い怒りを感じています。クラスター爆弾の使用を即時停止するよう求めます。
ロシアによる侵攻を非難しウクライナの平和を求めるピースボート声明はこちら
ピースボートは、ウクライナの戦火を逃れ日常を奪われた人々へ人道支援を行なっています。
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